ジュエリーを作るには大きく分けて、鋳造と鍛造があります。
鋳造での作り方をご紹介
まずはワックスと呼ばれるろうそくのロウのような物で作ったモデルを
円錐状の台に取り付けます
鋳型となる埋没材を錬っています。
金や銀、プラチナでは鋳造温度が違うため、異なった埋没材を使用します。
円錐台の裏側が見えてますね
ここが、溶けた金属が流れ込む入り口となります。
数時間かけて、固まったら電気炉で700℃~900℃の高温で数時間かけて焼きます。
炉内のワックスモデルは燃え尽き、空洞になります
鋳型が焼きあがったら地金を溶かして、鋳型に流し込みます。
写真は超ローテク バネの力でぶんまわす遠心鋳造機 (^^ゞ
水とは違って、溶けた金属は粘性も高く、表面張力も大きく型の隅々まで流れ込みにくい
そこで遠心力や、空気の力を使って加圧したり吸引したり、強引に押し込むわけです。
地金を流し込んだら
すぐに水中に放り込んで冷やします。
高熱の埋没材は急冷する事によって壊れるので、水中から鋳造物を取り出して鋳造完了。
ざっくりの説明ですが、鋳造の原理は理解いただけたでしょうか (^_^)
実際に工場では、一度に数十個の物を鋳造するため
機械もなにもかも、すべてがこの数十倍もある大型の機械で行います。
金属を溶かすのもバーナーでは行なわず、電気を使って溶かします。
最新の鋳造機は地金を溶かす温度や、鋳造圧力も機械で管理出来るので
より綺麗に鋳造できるわけですが・・・・
しかし、ジュエリーの場合は小ロット多品種
形状も大きさも様々です。
ひとつひとつが精密で、しかも融点の高い金属を流し込むのため難しいのです(>_<)
それぞれの作品によって
つける湯道の太さ、形状、長さ、角度
埋没材の混水非、鋳型温度、金属の溶解温度、鋳造圧力を調整しないと綺麗に流れてくれません。
型を作って地金を流し込む・・・ いっけん簡単な事のようですが
実は経験とテクニックが必要な仕事。
自分でやってみると苦労がよくわかるんですが
鋳造屋さんってすごい!!といつも思います。
時々、同業の方から”スがあった”とか、鋳造やさんの愚痴を聞きますが (笑)
綺麗に出来るのが当たり前じゃなくて、
ちょっとオーバーに言えば、”綺麗に出来るのが奇跡”の仕事だと思って
鋳造屋さんに感謝して下さい~~ (^。^)
最後に、当店も時々お世話になっています
綺麗に鋳造してくれる鋳造屋さんを紹介させていただきます。
日本アイボリー
あっ!!!!!!!
ここのホームページに鋳造方法の写真いっぱいのってた!!! (T_T)
ま・・せっかく書いたので、このままアップしときます。
コメント
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鋳造は鋳造の難しさがありますね><
綺麗に作って、納品・・・
依頼主にとっては当たり前でも、作り手にとってはそれが本当に苦労ですよね(><;)
こうしたことはドンドン発信していきましょう(`・ω・´)ゞ
写真をこまめに撮影できない私には難しい発信です・・・mm
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>宝石バイヤー ぬらりひょん吉さん
ひょんさん、いつもありがとうございます!
ひょんさんほど、知識深くないんですが^^;
浅く広~~く、がんばりますっ(^o^)/
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僕も自分で鋳造をやっていましたが、やっぱり経験の無さと機材のショボさからなかなか納得の行くクオリティが出せず、最近は業者に頼むばかりになってしまいました。
ホントに一言で鋳造と言っても難しいですよね。
初めて自分でやった時は、急冷後ドキドキしながら自ら出してみると、ツリーの先のリングが無くて、ただのツリー状態でした・・・。
鋳造屋選びはホントに大切ですね!
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>G-IRON BOBさん
ねーーーーーーーーーーーー
めっちゃわかります!!!
鋳造は自分でやってみて、さんざん泣いてきました(T_T)
丸一日かけて、ワックスをコツコツ削って作った作品を
鋳造してみたら大失敗 泣くに泣けません(笑)
今は素晴らしい機械で・・・ごっつい地金の塊みたいな作品でも、スもなく綺麗に鋳造してもらえます。
本当に、鋳造屋さんには感謝感謝だね~ (^。^)