ほろ酔い日記

知らんかった  カーボン

先日、尊敬する飾り職人大先輩から

炭研ぎしてないの?って

修行時代にやった事はあるけど、今はもっと良い研磨材あるでしょ

いまだに炭研ぎしてるの?って、僕の方がびっくり

しかし、現代の名工・マイスターと呼ばれる先輩の進言

本当は炭研ぎしたほうが美しく仕上がるんだけど

スピードとコストの観点で使わなくなっただけ?  実際どうなの?

もし、炭とぎするとプラチナが紫色に光るとか

時間はかかっても美しく仕上げられるなら僕はそれを選びます

久しぶりにやってみました

最終仕上げ前にプラチナを磨くんですが、ただの木墨です。朴炭

結構荒いんじゃないかな。 

耐水ペーパーで言うと#800か#1000くらい?

ただ、耐水ペーパーと違うのは

炭自体が研磨剤なわけで、目詰まりしない

それから、ネットで調べて知ったんだけどカーボンには自己潤滑性がある

確かにすべりは良いしリューターでは磨きにくいような隅々まで磨ける。

でもでも・・・う~んって感じです。

科学的にどうなの?と思っていろいろ調べてみました

確かにカーボンってすごい

時代の最先端、フラーレン、カーボンナノチューブも何のことはない炭

ダイヤモンドだって、元素はC

ただ、このCが結晶構造変えるだけでものすごい威力を発揮するんです

今日、初めて知ったけど

ダイヤモンドが世の中で一番硬いと思ってたら

ダイヤより硬い物質があると?

ハイパーダイヤモンド

これはただ、結晶ではなくダイヤの粉末を集めて靭性を高めただけかな

ロンズデーライト

これは原理としてはダイヤより硬いらしい

ただ、らしいってのが怪しいけどねww

モース硬度も見てみたら

今まで見たことがないのが載ってた

おいおい・・・釣りにも欠かせないSIC、シリコンカーバイドまでは知ってたけど

AIBってなに~?

ボロンカーバイドってなに~?

ものすごいスピードで進化してるのね

研磨の世界は本当に難しいです

硬いもので磨けばより早く研磨できる

しかし素材との相性、潤滑も大事で

単純にダイヤで磨けば何でも早く綺麗になるってもんでもない。

世界一美しく磨ける職人になりたいけど

その答えは科学者でも難しそうだな~

コメント

  1. SECRET: 0
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    墨自体の研磨性能は高いは確かだと思うんですけど
    形状が問題かも知れません。
    炭自体が細かい形状になっていれば、一番なんでしょうけども
    墨汁クラスの細かさ(既に液状・・・)だと
    研磨するのにものすごい時間と労力が掛かるでしょうし。
    粉末状の炭を研磨剤にするとどうなのでしょうね~。
    ちょっと興味あり(・_・)
    炭の素材(樹の種類)によっても、荒さとか組成が違いそうですし
    本当に、奥が深そうな題材ですね~
    やはりどこかで妥協点、と言うのが必要な気もしますが・・・

  2. 飾り職ひで より:

    SECRET: 0
    PASS:
    >Jewelry & Accesary 'un-Dさん
    炭が彫金工具やさんで売ってるってことは
    今でも使われてるわけで
    これはもう少し、使って勉強してみます。

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