ジュエリーを作る時、よく化学の力を借ります。
考えてみれば、水酸化ナトリウム・硫酸・硝酸・フッ化水素酸
昔は恐ろしい青酸カリなんて薬品まで工房に置いてありました(゜д゜;)
現代は技術の進歩、化学の進歩で猛毒のシアンは使わないようになっています。
修行してた時はトリクロロエチレンって薬品で汚れを落としてましたが、今は使ってる人もいない。
名前を聞けば恐ろしいような薬品ばかりですが
性質をきちんと理解して、正しく使えばとても役に立ちます。
今日、始めてご来店いただいたお客様が
ダイヤの裏側に髪の毛みたいなのがあって取れないんです(>_<)
いくらプロと言えど、裏側の穴が小さいと、超音波洗浄機でも取れません。
そういう時は、アルカリの力を借ります。
苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)の液に浸けて汚れを溶かし、洗浄機で洗えば
完璧に綺麗さっぱり(^_^)
数億年もの年月を生きてきたダイヤモンドは、酸にもアルカリにも強いのでご安心を。
ゴミや汚れなどはアルカリによく溶けます。
トイレや浴槽の洗剤、パイプクリーナーなども同じ要領
洗剤に触ると手がヌルッてなるのはアルカリ性
皮膚が軽く溶けているのです。
温泉も同じく、肌がヌルッとするような温泉は美肌の湯 弱アルカリ性です。
私達が美肌の湯に入るのも、宝石を苛性ソーダに浸けるのも
似たようなものかな
宝石も強烈な美肌の湯に入れてやれば、綺麗さっぱりってわけです (^。^)
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