銀粘土 焼成実験
アートクレイシルバー・PMCクイック・PMCスタンダード・PMC3NEWタイプを焼成時間で比較してみました
(電気炉内温度も誤差があるので正確な実験ではありません。数値は目安程度に考えてください)
1.5mm厚・長さ55.0mmの板状に伸ばした粘土使用
| 800℃ 10分 | 830℃ 30分 | 900℃ 30分 | 作成時の乾燥 | 焼成後の硬さ | |
| アートクレイシルバー | 50.5mm | 49.8mm | 49.5mm | 早い | ○ |
| PMCクイック | 49.5mm | 49.0mm | 48.8mm | 普通 | ◎ |
| PMC3 | 49.3mm | 49.3mm | 49.2mm | 普通 | ○ |
| PMCスタンダード | 49.8mm | 47.5mm | 43.5mm | 遅い | ○ |
乾燥速度はアートクレイシルバーが一番早かったような気がします。その分、水とのなじみは良いんですけどね。
乾燥速度はPMCスタンダード・アートクレイスロードライが圧倒的に遅いので、ゆっくり作成出来るのですが、両者とも収縮が大きいので薄く伸ばして作るお花や細いヒモを編んで作るような特殊な作品のみに使用をおすすめします。水とちょっとなじみにくいので通常の作品は他の銀粘土がおすすめです。
焼成については、圧倒的に新タイプのPMC3が優れているようです。
短時間でもしっかり収縮しているので、バーナーやポット、レンジ用ボックスでの焼成の方には焼成不足になりにくいPMC3がおすすめです。
(今回、旧タイプのPMC3と新タイプのPMC3を比較してみましたが、旧タイプの乾燥不足による破裂やふくらみは新タイプでは解消されています)
写真のように曲るまでどのくらいの力が必要か、中心部分にワイヤーをかけ引っ張る力を測ってみました。
PMCクイックのみ約5kg その他はみんな約4kg
ただ、この実験は900℃で30分焼成した作品で試してますので、通常の焼成の場合とは少し結果が違うかと思います。
個人的に過去の経験から言うと、通常の焼成ではアートクレイシルバーが焼成後一番柔らかくPMC3やPMCクイックの方が硬いような気がします。
アートクレイシルバーの収縮率が小さい事と関係してるのかもしれません。
上記のようにある程度の長さがある場合は直角に近いくらい曲げても折れません。
リングなどで簡単に破損してしまう場合は、作成時の亀裂や焼成不足の場合がほとんどだとおもいます。
上の板を長さ1cm幅を2mmくらいにカットして曲げた場合、簡単に折れました。
銀粘土で石を留める爪のように細くて短いパーツを作った場合は強引に曲げると折れ安いのでご注意下さい。
実験結果から
(あくまで個人的な感想ですので、参考までに)
今までいろいろな銀粘土を使ってきて、自分なりの感想と実際の数値を比較してみたかったので実験してみました。
電気炉も誤差があるだろうし、銀粘土開封時の水分量も各粘土によって違うので正確な実験とは言えませんが、おおよそ、予想通りの数値となりました。
特に興味があったのが、PMC3の旧タイプと新タイプの違い。これははっきりとわかるくらい違いがありました。
今回の実験でも旧タイプは気泡のふくらみみたいなのが出たんですが、新タイプでは改善されています。
個人的に、自分で作る時は焼成後の強度が高いPMCクイックかPMC3、教室では乾燥があまくても焼成時の破裂がないアートクレイを使ってきたんですが
新タイプのPMC3は焼成時の弱点も改善されているようなので、教室でもPMC3を使ってみようかなぁと思います。
PMC3の長所
作成時の乾燥がアートクレイよりもゆっくり
焼成後の強度が高い
乾燥状態での切削性に優れている
アートクレイの長所
収縮率が小さいのでリングの場合、サイズを合わせやすい。
焼成後はPMCより柔らかいが、そのためリングの場合は叩くと2番くらい伸ばせるのでサイズを合わせやすい。
今回、大失敗がひとつ
アートクレイ650を入れるのを忘れてました・・・(^.^;
アートクレイシルバー650とPMC3は、焼成温度や性質など良く似た銀粘土です。
次回はPMC3とアートクレイ650の比較もしてみたいと思います。
どの粘土が一番ベストか・・・というのは、一長一短あるので難しいですが、はじめての方にはPMC3が一番おすすめかな
また、スタンダードやスロードライも作品のデザインによっては非常に便利な銀粘土です。
上手に各粘土の特性をいかして、楽しんでくださいね。
皆様からの使い比べてみた感想なども頂けると幸いです m(_ _)m
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